安全靴を選ぶときに、様々な形状やデザインを目にすると、どれが自分に合うのか迷ってしまうかもしれません。しかし、安全靴を選ぶ上で最も重要なことは、自分の足に合ったサイズを選ぶことです。ここでは自分の足に合った安全靴の選び方について説明します。
合わない安全靴をはいているとどうなるの?
これを読んでいる方は、安全靴を買うのは初めてだという方もいるかもしれません。作業靴を選ぶときには、少し大きめでちょうどいいサイズを選ぶことが重要です。自分の足に合っていない安全靴を履き続ける、仕事のトラブルの原因になってしまうこともあります。
安全靴は通常の靴よりも、やや大きめに作られています。また、安全靴の特徴として、爪先の部分に先芯が装着されているため、先端が尖っておらず丸みを帯びています。そのため、「安全靴は大きく作られているから…」と小さめのサイズを選んでしますと、鋼鉄製や固い樹脂製の先芯が足に当たってしまい痛みが出てしまう可能性があります。痛みも5分や10分なら我慢できますが、休憩も含めて一日9時間履き続けるとなると作業に支障が出てしまいます。
反対に、大きめの靴を履き続けることで体に負担がかかったり、仕事に影響が出てしまうことがあります。たとえば、足が靴の中でずれてしまい、やはり爪先やかかとが擦れて痛くなってしまったり、靴が脱げやすくなってしまうので工場や建設の現場では思わぬ危険な状態にさらされてしまったりすることもあります。
自分に合った安全靴の選び方
安全靴を選ぶときには、まず事業所や職場によって定められている安全靴の基準を確認しましょう。あらかじめ、会社が指定する安全靴を知ることで、せっかく購入した作業靴を使うことが出来ないという自体を防ぐことが出来ます。
次に、大きすぎず小さすぎない、自分に合った安全靴を選ぶ方法ですが、安全用品店が身近にあるのであれば、一度試着することをオススメします。たとえば、通常26センチの靴を履いているなら、まずは26センチを履いてみて、そのうえで上下0.5センチぐらいを試着します。つま先を曲げたり、2,3歩歩いてみたりするとなおいいです。実際に履いてみて、少し大きめでちょうどいいサイズの安全靴を選びましょう。
安全靴が事業所で貸し出しされる場合、担当者にサイズを伝えたうえで、試着をさせてもらえるか確認しましょう。安全靴をネット通販で購入する場合は、店舗で気になる作業靴を試着しておくことで、サイズが合わないという自体を未然に防ぐことが出来ます。
注意すべき点としては、職場の環境によって厚めの靴下を履くかどうかや、紐やマジックテープを締めた状態でもきつくないか、などもチェックしましょう。夏に安全靴を履く場合と、冬に厚い靴下を履いた状態では、サイズ感が違ってきます。
また、安全靴のサイズが合っていても高さに余裕がありすぎる場合には、中敷きを使って調節する方法もあります。
大きいサイズ・幅広サイズの安全靴の選び方
通常売られている安全靴のサイズは28センチ程度で、それ以上大きいものになると特注あるいはメーカーへの直接注文となります。そのため、1足を履きつぶしたときや濡れて代替品が欲しい場合に代わりの作業靴を見つけるのが難しくなるので、大きいサイズの安全靴は、最初から2足用意しておくことをおすすめします。無理をして小さいサイズを履いていると足が痛くなってしまい、精神的にも好ましくありません。常に足元が気になって、労災発生のリスクも高まります。
安全靴の幅は、通常の安全靴幅は3Eで販売されています。もし、3Eを履いてきつい場合は、さらに幅が広くつくられている「4E」タイプを選択しましょう。「4E」タイプは販売店なら取り寄せになる可能性が高いです、事業所から無料貸与であれば、担当者に事前に伝えておきましょう。通販であれば、店舗からの取り寄せよりも早く手元に届く可能性がありますが、自分に合ったサイズを事前に確認しておきましょう。
また「甲高」といって、足の平から甲までが高い人用の安全靴も製造販売されています。いずれの場合も、サイズがない場合が多いので、安全靴の買い替えが必要になる前に予備を購入しておきましょう。