安全靴を履いていると、だんだんと特有の臭い発生して、仕事中も気になる人もいるのではないでしょうか?ここでは安全靴の臭いを抑える方法として、「臭い対策グッズ」「靴下の履き換え」「収納方法」「予備は何足必要なのか」についてお答えします。
安全靴に臭い対策グッズを使おう
安全靴の臭い対策をおおまかに分けると、臭いを「発生させない」「脱臭する」「他の香りで消す」の3つの方法があります。そのなかで、代表的なものと簡単にできるグッズを幾つかご紹介します。
まず、臭いを発生させないためには、原因となる足の細菌に対処する必要があります。そのため、薬用石鹸等で足を念入りに洗うことです。特に指の間を念入りに洗いましょう。そして、靴下には抗菌靴下や綿100%のものを選ぶと、細菌の繁殖を抑えられます。
次に、脱臭するためには、安全靴の中を乾燥させることが大切です。作業靴を履かない夜間や休日に、活性炭や脱臭剤を入れておくのをオススメします。活性炭の表面には大量の穴があり、それが臭いを吸収してくれるからです。
他の香りで消すためには、靴用芳香剤や消臭剤が売られていますから、それを利用するのがいいでしょう。
ただし、靴が臭う最大の理由は、雑菌が繁殖することですから、臭ってから消すのではなく、最初から臭いを発生させないことが大切です。特に、夏場は匂いやすくなるので注意しましょう。まら、汗をかく量には個人差がありますから、汗かきの方はまめに靴下を履き替えることが一番です。
安全靴の靴下って履き換えたほうがいいの?
靴下を毎日履き替えることはもちろんですが、安全靴を履いて仕事をしている間、靴下を替えるべきかどうかについて考えてみます。
靴下を履きかえる目的は、臭と汗対策です。夏場に汗をかけば蒸れて臭くなりますし、なかには足が滑るほどの場合もあるでしょう。これは特に、編み上げ靴など通気性の悪い場合に顕著で、夏の屋外で汗をかきやすい体質の方は、安全上の観点からも一日2,3回履き替えるのがいいです。また、短靴の場合は通気性がいいですから、さほど履き替えることにこだわる必要はありません。もっともこれは嗜好の問題ですから、足が汗で滑る、蒸れが気になって仕方ないなど、安全作業に支障の出るレベルでない限り、靴下の履き替えに神経質になることはありません。
なお、冬場は意外にも汗で靴内が冷えていることがありますから、そういうときに靴下を替えると一気に温かく快適になれますよ。
臭いの発生を抑える安全靴の収納方法
さて、仕事を終えたあとの安全靴をどうするかですが、多くの方は、勤務先ロッカーに置いたままなのではないでしょうか。しかし、作業靴の臭い対策のためにはそこで一工夫すると、効果が劇的に変わります。
上にあげた消臭グッズを入れておけば、翌朝にはすっきりした気分で履けることでしょう。さらには、季節によって乾燥剤も入れておけば万全と言えるのではないかと思います。この乾燥剤ですが、新聞紙を使えば誰でも安く簡単に作ることができます。新聞紙をくしゃくしゃに丸めて詰めておけばいいのです。ただし、靴用ロッカーに扉がある場合は、開けておいたほうがいいですし、更衣室全体の換気も大切です。
その意味では、事業所側の取り組みも同時に求められます。たとえば、常時ロッカー室の換気に努たり、安全靴の乾燥室を設けたりすることで、職場全体の衛星管理につながります。
安全靴を洗うことはあまりありませんが、それでもたまには、水洗いぐらいは最低限したいものです。また、大雨の中を歩いたり水たまりに足を突っ込んでしまったりして、不意に濡らしてしまうこともあります。そういうときのために、スペアの安全靴が1足あるといいですね。スペアの靴とローテーションすれば、不意に汚れたときでも対応できますし、臭い対策もできます。
ただし、安全靴が全部で3足以上あってもスペースの無駄になりますし、3足を満遍なく履くことは案外難しく、爪先が当たる、かかとが当たるなど微妙な個体差によって、どうしてもよく履く1足はできてしまうものです。それらを考慮すると、同じタイプの安全靴は合計2足までで、たまに違う現場へ行く、あるいは違う作業をするという方は、プラス1足というところがいいのではないかと思います。